2021.02.10
大手キャリアの5Gの通信サービスが始まって数ヶ月経ちました。テレビCMなどで5Gをよく宣伝していますね。大手キャリアだけでなく格安SIMはどうでしょうか?大手キャリアと違い、安い携帯料金で5Gを使用できるようになるのでしょうか?
現在5Gの通信サービスが開始された主な格安SIMは以下の通りです。。
UQモバイルも2021年夏ごろ5G通信サービスの提供を開始します。
2021年2月より、Y!mobileでは新料金プランをスタートさせます。新料金プランでは、4Gに加えて5Gの利用も可能になっています。
月額料金 | データ容量/月 | |
---|---|---|
シンプルS | 1,980円 | 3GB 通信制限時最大300kbps |
シンプルM | 2,980円 | 15GB 通信制限時最大1Mbps |
シンプルL | 3,780円 | 25GB 通信制限時最大1Mbps |
2020年12/1より格安SIMのmineoでも5G回線を利用した5G通信オプションが開始されました。mineoではドコモ、ソフトバンク、auの大手3キャリアの回線に対応しています。この5G通信オプションですが、プラン料金に+200円で使用可能になります。
mineoは格安SIMの中で高いシェアを誇る人気のMVNOです。人気の理由として、ユーザー間で月のデータ容量をシェアできるマイネ王と呼ばれる独自のコミュニティがあります。自分のデータ容量が余った時は保管して、足りないときは引き出すことができるので、データ容量を無駄にしないで済みます。
2021年2月より新料金プランのマイピタの提供を開始しています。料金プランが以前よりお得になっています。
以下は新プラン・マイピタの料金表になります。こちらのプランに+200円で5G通信が利用可能になります。ちなみにデュアルタイプとは、音声通話機能とデータ通信機能を備えたプランのことです。シングルタイプとは、データ通信機能のみを備えたプランとなっています。
デュアルタイプ | シングルタイプ | |
---|---|---|
1GB | 1,180円 | 800円 |
5GB | 1,380円 | 1,150円 |
10GB | 1,780円 | 1,550円 |
20GB | 1,980円 | 1,750円 |
格安SIMでも5Gの通信サービスが始まりました。LinksMateはオプションサービスとして、5G通信の提供を開始しました。音声・データ通信のSIM契約を結んで、「5G回線オプション」に500円で加入すると5G回線を使うことができます。LinksMateはドコモ回線を利用しているので、5G回線を使えるエリアはドコモと同じです。
LinksMateはLogicLinksという会社が提供する格安SIMです。ちなみにLogicLinksはAbemaTVなどで有名なサイバーエージェントの関連会社です。一部ゲームのデータ通信がカウントフリーだったり、ゲーム内で使えるアイテムが配られたりします。なのでLinksMateはスマホゲームのユーザー向けの格安SIMといえます。
選択するプランによって、特定のゲームと連携でき、連携させることで、毎月ゲーム内の特典を得ることができます。連携可能なゲームはこちらからご確認ください。
月額料金 | 特典 | |
---|---|---|
100MB~500MB | 970円~1,070円 | ゲーム連携数:0 獲得スター:0 |
1GB~9GB | 1,100円~2,900円 | ゲーム連携数:1 獲得スター:0 |
10GB~40GB | 3,100円~7,000円 | ゲーム連携数:3 獲得スター:1 |
50GB~1TB | 7,950円~87,600円 | ゲーム連携数:3 獲得スター:1 |
こちらのオプションを利用することで、データ通信量の9割をカットすることができます。ゲームの通信量を抑えたい方はこちらのオプションを利用するとよいでしょう。
主な対象サービス | |
---|---|
月額料金:500円 | グランブルーファンタジー、プリンセスコネクト、Abema TV、Instagramなど |
楽天モバイルは格安SIMからキャリアに仲間入りしましたが、楽天モバイルも紹介しておきます。
楽天モバイルは月額2,980円で楽天回線エリア内はデータ無制限で使用可能です。楽天回線エリア外でもパートナーエリアではデータ容量を月5GB使用できます。
注意点としては、楽天回線エリアがまだまだ狭い点です。エリア外の場合、パートナーエリアでのデータ容量を消費してしまいます。ただ通信制限にかかっても、最大1Mbpsで通信可能です。
月額料金 | データ容量/月 | |
---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT V | 2,980円 | 楽天回線エリアは通信無制限 ※パートナーエリアは5GB/月 |
2021年4月よりRakuten UN-LIMIT Ⅵにプランがアップグレードします。違いは、自分の使ったデータ量に合わせて携帯料金が変動します。また20GB以上からは2,980円でデータ無制限で使用可能です。またパートナーエリアでは月5GBまで利用可能で、それを超えると最大1Mbpsの通信速度に制限されます。
月額料金 | データ使用量/月 | |
---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | 0円 | ~1GB |
980円 | 1GB~3GB | |
1,980円 | 3GB~20GB | |
2,980円 | 20GB~ |
2021年2月からUQモバイルで新プランが開始されます。新プランの発表に伴い、5G通信のサービスが開始されることが公開されています。2021年夏ごろ提供開始とのことです。
5Gとは、新しいモバイル通信技術であり、また最初の移動電話で使われていた通信技術から数えて5代目「5th Generation」の略した呼び方になります。日本では2020年3月から5Gが商用化されています。大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンクの3社は3月に5Gの通信サービスを開始しました。また5G回線を使った通信を行うためには、5Gに対応したスマホ本体を持っている必要があります。5Gに対応していないスマホは、5G回線を使用できないので、5G回線を使ってみたい方は5G対応のスマホを確認しておきましょう。
5Gになると、今までの通信技術では出来なかった事が出来るようになるという話をよく耳にします。では5Gは今までの通信技術とどう違うのでしょうか。
4G | 5G | |
---|---|---|
通信速度 | 最大1Gbps | 最大20Gbps |
遅延速度 | 10ms | 1ms |
同時接続数 | 10万台/平方km | 100万台/平方km |
まず5Gになると、今までの通信速度と比較して数倍~数十倍の速度になると言われています。これにより高画質の動画や、IoT(Internet of Things)による膨大なデータ量の通信も可能になると言われています。
5Gは今までの通信技術と比較して、低遅延だと言われています。これがどういうことかというと、スマホの発信に対して基地局が反応するまでの時間は今までよりも削減されました。これによって、例えば自動車の自動運転の技術にも5Gの通信技術が生かされてきます。遠隔操作で自動車を動かす時、遅延時間が長いと誤差もそれだけ大きくなります。5Gは遅延時間がかなり短いので、誤差も同時に小さくなり、安全な自動運転を実現できます。
5G回線では今まで約10倍の機器と同時に接続することができます。このため特にIoTの分野で期待されています。物とネットを繋いで接続を行うことで、今までと違うサービスを受けられるようになります。IoT技術では多くの家電やセンサーと接続を行い、データのやり取りをします。今までのスマホやパソコンのみと接続していたものが、今後はより多くのものと接続を行う必要があります。そのため5Gの大きなキャパシティが必要になってきます。5Gの多数接続によって今後よりIoTが進んでいくと考えられています。
5G通信サービスを提供している格安SIMと契約しただけでは5Gを利用できません。5Gに対応しているスマホを準備する必要があります。そこで発売されているスマホの中でおすすめの端末をいくつか紹介していきます。
docomo | au | softbank | |
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Xperia 5 Ⅱ | 99,000円 | 109,425円 | 115,200円 |
iPhone12 (128GB) | 109,296円 | 108,260円 | 116,640円 |
Mi 10 Lite 5G | × | 32,470円 | × |
Xperia 5 Ⅱは画面が大きく、またバッテリー持ちが良い端末です。レスポンスも早く、動きも非常に滑らかななので、スマホゲームや大画面での動画視聴を楽しみたい方におすすめです。
iPhone12はiPhoneシリーズ初の5Gに対応した端末です。レスポンスが早いので、各アプリをサクサク使用できます。またMagsafeという、iPhone12に内蔵されたマグネットを用いてワイヤレス充電を行うことも可能です。
最大の魅力は何と言っても価格です。他2つと比べると、半額以下の端末価格になっています。一方でスペック自体も悪くなく、2年前のハイエンド端末と遜色ないスペックを持っています。またバッテリーの持ち自体も悪くありません。注意点は防水機能とおサイフケータイには対応していない点です。
結論からいうと、今は加入してもなかなか期待しているような通信環境は得られないと考えられます。5Gに対応しているスマホの価格は高く、また通信環境も整っているとは言えません。以下でそれらについて説明していきます。
5Gの商用化は始まりましたが、5Gが全国的に普及していくにはまだまだ時間はかかりそうです。都内でも5Gが使える場所は限られており、5Gのプランに入り、5G対応のスマホを用意しても、実際に5G回線を使えるエリアが限られているので、高速通信体験を得ることがそもそも難しい状況です。
現在大手キャリアの発表している5Gが使えるエリアは以下のページから確認できます。
5G回線を使う場合、5G回線を使えるエリアと自分の生活圏が近いかなどしっかり確認しておきましょう。
大手キャリア3社は2020年末以降から本格的に基地局を増設していく予定としています。まだ時間はかかると思いますが、数年後にはある程度のエリアで5G通信を当たり前のように使えるようになっているかもしれません。また大手キャリアの基地局増設が進んでいけば、格安SIMでもこれからより5Gに対応したプランやオプションが提供されていくでしょう。
格安SIMのmineoや
LinksMateだけでなく、Y!mobileやUQモバイルでも5G通信サービスが始まります。5Gは通信速度やデータ通信量を向上させ、今までとは違う通信環境や通信サービスを得ることが出来るようになります。ただ今のところ、5Gで通信できる環境は限られています。しかし、大手キャリアを中心に5Gの通信環境は徐々に整えられ、より広まっていくことは間違いないでしょう。