2020.05.22
格安SIMの契約の1つであるデータ専用契約。機能をデータ通信だけにすることで、音声通話機能付きの格安SIMよりも料金を下げることができます。データ専用契約の利点や欠点、おすすめのプランについて解説していきます。
目次
データ専用契約とは、データ通信SIMを搭載したスマホを契約することです。データだけを利用する契約の場合、音声通話やSMSなどの機能が使えなくなる代わりに、安くスマホを利用することができます。
大手キャリアの平均的な携帯料金は大体月額7000~10000円程度です。音声通話契約の格安SIMの場合、月額2500~4500円程度になります。データ通信専用の場合の月額料金は大体700~1500円程度で契約できます。
データ専用SIMを契約するにあたり、必要なことは「今自分が使っているデータ通信量を把握」することです。自分が普段どれだけデータ通信を行っているのかを把握することで、最適なプランを選ぶことができます。
iPhoneの場合、データ通信量の確認方法は以下の通りです。
Androidの場合は端末によって確認の仕方が大きく異なります。
次に大手キャリアごとの確認方法を載せていますので是非参考にしてみてください。
特に使用機種がandroidの場合、確認方法が異なるので是非参考にしてみてください。
「ドコモ」
MY docomo、dメニューで確認できます。
パソコンの場合
スマホの場合
「au」
My auで確認確認できます。
「Softbank」
My SoftBankで確認で確認できます。
パソコンの場合、
スマホの場合
データ専用SIMの場合、音声通話機能に加えてSMSを使うことができません。SMS機能を使えない場合、会員制アプリの本人確認を行えないケースがあります。アプリによっては、SMS以外の本人確認も出来ますが、自分がよく利用するアプリの本人確認方法を確認しておきましょう。
セルフスタンバイ問題とは、アプリを起動していないにもかかわらずバッテリー消費が急速に進んでしまう現象です。セルフスタンバイは通話回線に接続されていないときに電波を探し続けることです。音声通話回線とデータ通信回線は別で存在しており、データ通信回線がつながっていても音声通話回線を端末が探し続けることがあります。データ専用SIMの場合、音声通話機能やSMSを搭載していないため、データ通信回線に接続していても、音声通話回線を使えないにも関わらず、端末が回線を探し続けることがあります。
現在ではセルフスタンバイ問題に対応した端末も多いですが全ての端末が対応している訳ではありません。そのため、データ専用契約を結ぶ際は注意しましょう。
解決策としては、SMS付きのデータ専用契約を結ぶことが最も簡単です。または、セルフスタンバイ問題に対応している端末の購入も効果的です。
格安SIMを提供する会社によって通信速度に差があります。
データ専用の場合、特に通信速度が重要となってくるので以下に参考までに通信速度が早い格安SIMの一覧を表示します。
おすすめ度 大 | UQ mobile、ワイモバイル |
---|---|
おすすめ度 中 | 楽天モバイル UN-LIMIT |
おすすめ度 小 | BIGLOBEモバイルのタイプA、LinksMate |
楽天モバイルのUN-LIMITは速度が早い一方で、楽天回線の範囲が狭く、楽天回線下ではデータ通信量は無制限ですが、パートナー回線下ではデータ通信量は5GB/月と制限がかかります。またiPhoneが動作保証対象外なので注意しましょう。
格安SIMには、高速モードと低速モードの2種類があります。低速モードに切り替えることでデータ通信量の消費を0にネットを使うことができます。格安SIMによって低速モードの通信速度は変わります。
キャリアによって、高速モード、低速モードを切り替えることができるかどうかは分かれます。音楽再生のような低速モードでも問題がない時は低速モードに切り替えることでデータ通信量を抑えることができます。
切り替えアプリで簡単に切り替えられる格安SIMは、
【UQ mobile、OCNモバイルONE、mineo、IIJmio、イオンモバイル】
になります。
切り替えアプリではなく、WEB上で切り替えられる格安SIMは、
【エキサイトモバイル、LinksMate、LIBMO】
になります。
一方で、通信のモードを切り替えられない格安SIMは、
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」、LINEモバイル、BIGLOBEモバイル、nuroモバイル、ワイモバイル、NifMo、DTI SIM、ロケットモバイル、QTモバイルになります。
格安SIMのプランによっては、特定のアプリやSNSを利用する際のデータ通信量の使用を0にすることができます。自分がどのアプリをよく使うのか、データ通信量の多いアプリは何かを把握しておくことで、データ通信量を抑制できます。
例えば、LINEモバイルの場合、LINEの使用に加えて、TwitterやInstagram、FacebookのSNSの通信も無制限に使えるオプションがあります。また、BIGLOBEモバイルはYouTubeやAbemaTVなどのアプリを無制限に使えるオプションがあります。
またアプリごとで使用するデータ通信量も把握しておくことは大切です。一般的な画質である720p(HD画質)では大体2時間の動画視聴で1GBを消費します。
またSNSではどうでしょうか。
どの程度画像や動画を読み込むかによって通信状況は異なりますが、Twitterは5分間の使用で11MB、Instagramは5分間の使用で50MB消費します。 SNSを高い頻度で長時間使用する人は特に注意しましょう。
データ専用のプランを選ぶ際に気を付けることは、
・どれくらいデータを使うのか
・料金の上限
・よく使うアプリ
を自分である程度決めておきましょう。
ここではおすすめのプランを一部紹介しておきます。
「UQ mobile」
UQ mobileはau系の格安SIMで通信速度が速く、安定しています。
月額料金 | データ量 | |
---|---|---|
データ高速プラン(SMS付き) | 980円 | 3GB |
「BIGLOBEモバイル」
オプション追加でYouTubeなどのエンタメをデータ通信量0で利用できます。
月額料金 | データ量 | |
---|---|---|
3ギガプラン | 900円 | 3GB |
エンタメフリー・オプション
契約するSIMによって値段が変動するオプションになります。
月額料金 | |
---|---|
音声通話SIM | 480円 |
データ専用SIM | 980円 |
「LINEモバイル」
LINEモバイルはLINEに加えて、SNSをデータ無制限に使えるオプションがあり、SNSをよく使う人にはおすすめのプランになります。
月額料金 | データ量 | |
---|---|---|
データ高速プラン(SMS付き) | 600円 | 500MB |
データ高速プラン(SMS付き) | 980円 | 3GB |
各種追加オプション
こちらは上記のプランに追加で契約できるオプションになります。
月額料金 | 使用可能サービス | |
---|---|---|
LINEデータフリー | 0円 | LINE |
SNSデータフリー | 280円 | LINE、Twitter、Facebook |
SNS音楽データフリー | 480円 | 上記に追加して Instagram、LINE MUSIC |
これらは料金よりも通信速度やアプリ使用などのオプションを考慮したものになります。価格を気にする人は更に安いプランもたくさん存在しているので、検索してみましょう。
データ専用の場合、音声通話機能の格安SIMよりも低価格で使用することが可能です。データ通信の制限に頻繫にかかる人や、通話などの機能を必要としない人は是非一度検討してみてください。